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浄土真宗は、鎌倉時代初期、法然の弟子親鸞(1173〜1262)が、法然の教え(浄土宗)を継承発展させ、後に教団として自立した仏教の日本独自の宗派。宗派名の成り立ちの歴史的経緯から、現在、同宗に属する宗派の多くが宗派名としては真宗を名乗る。一向宗、門徒宗とも通称される。本尊は阿弥陀如来一仏。所依の経典は浄土三部経(仏説無量寿経・仏説観無量寿経・仏説阿弥陀経)。

他の仏教宗派に対する浄土真宗の最大の違いは、僧侶に肉食妻帯が許される、無戒であるという点にある(明治まで、妻帯の許される仏教宗派は浄土真宗のみであった)。そもそもは、一般の僧侶という概念(世間との縁を断って出家し修行する人々)や世間内で生活する仏教徒(在家)としての規範からはみ出さざるを得ない人々を救済するのが本願念仏であると、師法然から継承した親鸞が、それを実践し僧として初めて公式に妻帯し子を設けたことに由来する。そのため、浄土真宗には法脈(師弟関係)と血脈の2つの系譜が存在する。与えられる名前も戒名ではなく法名と言う。

ただし浄土真宗においては、蓮如が本尊(「南無阿弥陀仏」の名号本尊、若しくは阿弥陀如来の絵像・木像)の安置を奨励したことから、これを安置する家庭における礼拝施設たる内仏(一般にいうところの仏壇)に関しての「決まり」が他の宗派に比して厳格である。

浄土真宗の本山には、そのいずれにおいても基本的に、本尊阿弥陀如来を安置する本堂(阿弥陀堂)とは別に、宗祖親鸞の真影を安置する御影堂がある。また、各派ともに、親鸞の求道・弘教の恩徳と、それを通じて信知せしめられた阿弥陀如来の恩徳とに報謝し、その教えを聞信する法会である「報恩講」を年間最大の行事とする。


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